【制作の裏側】#丸森おうちで外食

「#丸森おうちで外食」
新型コロナウイルスにより売上減少気味であった宮城県丸森町の飲食店支援として、丸森町役場の商工観光課との共同企画・運営として実施したプロジェクト。
4月10日に初版を発表し、その後、現在までに第8版まで変更・加筆を加えて発行している。
新聞2社、テレビ2社から取材を受けるなど反響も大きい企画となった。

ミッションは、短期間でわかりやすく!

4月6日、丸森町役場の商工観光課 八島さんに会社設立の報告に行った際に、「コロナで売り上げが減少する飲食店支援を何かやりたいから手伝って欲しい」と言われ、プロジェクトがスタートしました。

どのような形にするかは決まっておらず、九州の「別府エール飯」や石巻の事例などの先行事例を参考に議論を重ねました。

丸森町という環境を踏まえて出したミッションは、「短期間で、わかりやすく、次の時代の文化につながる企画」でした。
オシャレで手のかかったデザインではなく、短期間で制作することができて、わかりやすくA4 1枚にまとめることを最優先にしました。

相談受けた翌日の4月7日にはデザインの初稿を提出し、役場では各事業者への掲載希望の確認作業が始まりました。
役場の皆さんは、その日から掲載希望のほぼ全店舗に実際に出向き、料理を注文して写真を撮影していきました。

アナログな人海戦術により、企画スタートからわずか10日後の4月17日に第1版をリリースしました。

デザインは、目的ではなく手段・武器

リリース後は多くの反響をいただき、新聞2社・テレビ局2社から取材を受けました。
また、丸森町役場では「#丸森おうちで外食」と連動して週に1回テイクアウトの日を定めるなど、実行力のある企画も生まれました。

コロナという未知の壁に対して、デザインの可能性を示すことができたことは、私たちにとってもとても意義のあることでした。

わたしたちは、「デザインの力でワクワクできる未来をつくる」をビジョンに掲げ、デザインを目的ではなく手段・武器と捉えています。

見た目の美しさの追求が重要なのではなく、目の前の課題をより本質的に解決することがデザインの役割だと考えています。

役場の本気を見た熱量の高いプロジェクト

最後になりますが、今回のプロジェクトは、八島さんを始めとした丸森町役場の皆さんの高い熱量で実現しました。
役場の方が掲載店で実際に食事をして情報収集や写真撮影をしていると知った時は、「嘘でしょ???」と思いました。笑

予算もない中で、初めてぶつかるコロナの課題に対して、積極的に独自の支援を考え、実行する役場職員の姿には、わたしたちも心を打たれました。

コロナの全体像が見えてきた今となっては、まだまだ出来ることもあったというような意見もあるかもしれませんが、先行きがまったく見えず、いつ終わるかも読めない中で、それぞれが出来る限りの力を出し切れたのではないかと思います。

これからもデザインの力を信じ、地域課題も解決や新しい未来の創造に邁進していきます。


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