こんにちは。グラフィックデザイナーのあすみです。今回は「デザイン的な写真」の話をしたいと思います。
資料を作ったりするときに写真を入れてみたけど、どことなく収まりが良くなかったり、使える写真が少なかったりしてモヤモヤすることはありませんか。
どんな観点で写真を撮ると資料に使いやすいのか、普段撮る写真とはちょっと違った観点をご紹介したいと思います。
「普通の写真」と「デザイン的写真」の違い?
普段写真を撮るときは、何を考えて撮っていますか?
「かわいい猫だ〜」「これおもしろい!」「いい感じの景色を残したい」など、その場の何かを残したいから写真を撮ったりするのかなと思います。あまり深く考えずに、パチッと。これが「普通の写真」です。
(私は写真を撮るのが好きなので、普段は深く考えずにとにかくパチパチと写真を撮っています。)
では資料やチラシに使う「デザイン的写真」とはどういうものか?
かわいい猫を撮る時には「どこがかわいいのか」「見た人にアピールしたい部分はここ」、おもしろい場面であれば「どう切り取ったらおもしろく伝わるか」、いい感じの景色であれば「誰にいい感じの景色だと感じて欲しいか」などを考えて撮る写真が、「デザイン的写真」ではないかと思います。
「デザイン的写真」では受け手(=写真を見た人)のことを考えて撮るのが重要です。
「デザイン的写真」をつくる手順
先ほどの説明で「受け手のことを考えて撮る」とお話したのですが、「デザイン的写真」は撮るまでに考える工程がある程度必要です。
では何を考えるかというと、ざっくり下記のようなことを考えます。
1:受け手はどんな人なのか?
2:写真の中はどんなストーリーか?
3:ストーリーを伝えるためにはどんな写真にすれば良いか?
まずは伝えたい相手(=資料であれば、それを見る人)がどんな人なのか想像します。そして、資料の内容から写真で伝えたいことは何か、入れる写真のストーリーはどんなものにするか考えます。最後に、ストーリーが伝わるにはどんな写真だったら良いか具体的に考えてから、撮影へ進みます。
これは必ずしもしなければならないというわけではありませんが、これをすることによって、写真を撮った時の「何だか分からないモヤモヤ」が少なくなると思います。
ストーリーまで考える時間がない場合は、この写真で1番伝えたい部分はどこかだけでも考えると写真が違ってきます。
まとめ
普段はなんとなーくいい感じだなーと思って撮っている写真を、ちょっと観点を変えて「誰にどう伝えたいか」を考えてみるだけで、写真に意味が生まれてグッと使いやすい写真になるはずです。
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(グラフィックデザイナー・あすみ)
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