合同会社nekiwaを設立した理由

合同会社nekiwa 代表でグラフィックデザイナーの藤原明日美です。わたしたちは、2020年4月7日に合同会社nekiwaを設立しました。
社名の「nekiwa(ねきわ)」は、古い方言の「根際(ねき)」という言葉から取っています。「根際」という言葉には「草木の根の近く」という意味があり、自分たちもクライアントのそばで一緒にデザインをしていきたいという思いを込めています。

わたしのこれまでのキャリア

大学卒業後、仙台市内の広告制作会社にてグラフィックデザイナーとしてキャリアをスタートさせました。

仕事内容は、ロゴの制作やポスターやチラシ・パンフレットなど紙媒体の制作がメインでした。顧客との打ち合わせに行くことはあまりなく、基本的にはデスクに向かいひたすら制作する日々でした。

「この仕事って誰のためにしているんだろう」
忙しく仕事をこなす日々の中で、ふとそのように考えることがありました。
チラシを受け取った人のため?発注者のクライアントのため?代理店のため?自分のため?一度考え始めると、仕事をするたびに頭のなかでぐるぐると「誰のためなのか」を考えてしまい、デスクで制作しかしていない中では明確な答えを出すこともできないまま、誰かと話してみることもなく、もやもやとした日々が続きました。
「目の前の誰かのための仕事がしたい。」という思いが次第に強くなり、会社を辞めてフリーランスデザイナーとして活動を始めました。

打ち合わせから制作・納品まで一人でするようになって「誰のためなのか」をさらに考えるようになりました。「誰のためなのか」は案件によって様々で、その都度考えなければならないことだと思っていますが、まずは目の前のクライアントが喜んでくれるような仕事をしようと思いながら制作をしてきました。
ちなみに、デザイナーが独立するときは、前職で担当していた仕事を持って独立するケースが多いのですが、わたしの場合はお客様を持たずに独立したため、最初はまっっったく仕事が無く、右も左も分からない状態でした。なので、私がどう仕事を取っていったかというと、友人のつながりでロゴや名刺などを作らせてもらうような形で仕事をし始めました。

「目の前の相手のために」仕事をしていると、徐々にクライアントの知り合いを紹介してもらうような流れで仕事をするようになり、フリーの2年間はほぼ営業らしい営業をすることなく制作を続けることができました。

一人でできる限界が見え始めた。そして会社を設立へ。

仙台 仕事

クライアントにも恵まれ、しばらくするとあまりお金には困らなくなりました。
しかし、一人でアイディアを考えていると、どんどん視野が狭くなり、物事を客観的に捉えることが難しくなる感覚がありました。自分の出したアイディアがどんどん可愛くなってしまい、このアイディアより良いものは思いつかないのではないかと、手放すことができなくなるのです。

案件によっては、エンジニアやカメラマンといった別業種の人とチームになって進めることもあり、そういった人たちと打ち合わせをしている時に、他者とアイディアを出し合うことの楽しさや観点の多さを実感て、他者とチームとして仕事をするのもいいなあと考えることもありました。また、デザイナーではない観点からのアイディアを出せる人がチームにいたら…と考えることもありました。

パンフレットなどボリュームのある制作物で複数の企画を出す時には、物事を多面的に捉えて考える必要性を感じていました。ユーザーを理解し、ニーズに合わせてデザインすることは得意なのですが、制作物が当初想定した通りの効果を生み出したかなど、効果を定量的に追うことは苦手でした。

2019年10月に縁があり、フリーのディレクターの阿賀と出会い、「デザインにはもっと可能性がある」という価値観が一致し、2020年4月に合同会社nekiwaを設立しました。
クリエイティブの部分は尊重してくれるますが、わたしが少しでも効果に向き合わず、自分のアイディアに激しく固執していると詰められます。笑
お互いが両方の面から仕事に向き合っているので、とてもバランスのとれたチームになったなと思います。

受注制作型のデザインから「課題解決型」へ

合同会社nekiwaでは、クライアントの「課題解決」に向き合うことを大切にしています。
「お店のイベントチラシを作りたい」という依頼一つとっても「新規のお客さまの認知を広げたい」「再訪を促したい」「客数ではなく、購買確率の高いお客さまを呼びたい」など様々なニーズがありますが、なんとなく受注し、チラシを制作してしまうデザイン制作会社が多いことも残念ながら事実です。

そもそも「集客したい」という思いを実現するために効果的なのは、「本当にチラシなのか?」という部分からクライアントと一緒に考え、本質的にクライアントのためになるサービスを提供したいと思っています。顕在化していない思いや課題を整理・発見するところから一緒に考えることこそが、本来のデザイナーの役割だと考えています。

わたしたちの会社のビジョンである「デザインの力でわくわくできる未来」をつくれるように頑張ります。
ぜひお気軽にご連絡ください。

合同会社nekiwa 代表・デザイナー 藤原明日美


合同会社nekiwa
webデザイン・グラフィックデザインを中心に、デザインからのアプローチでお客さまの課題解決を目指します。
〈ロゴ、名刺、ショップカード、チラシ、フライヤー、ポスター、ホームページ、ECサイト〉
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